ポップスに頻出する、定番コード進行4選

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コード進行はたくさんあるようでいて、よく使われる物はかなり限られてきます。ここでは比較的よく使われるものを4つ取り上げました。実際に演奏して、その響きを体感してみて下さい。

ド定番・その1

ド定番・その1

キーがCなのでFからスタートしていますが、C-D-Bm-Em(キーG)や、G-A-F#m-Bm(キーD)など、違うキーのものを併記すると、誰もが一度は弾いたことがあるんじゃないでしょうか。サビやBメロ部で特によく登場します。

下の段でも上の段の進行を繰り返すもの、EmがE7になっているものなど、マイナーチェンジ版も多数。曲はありすぎて書ききれません。J-POP系に特に多い進行ですが、カーペンターズの「I Need To Be In Love(青春の輝き)」やファイナルファンタジーVIの「仲間を求めて」など、昔の洋楽ポップスからゲーム音楽に至るまで、ジャンル問わず使われまくっている進行です。

 

ド定番・その2

ド定番・その2

典型的な下降進行。どこにでもある進行その2ですが、古くはチューリップの「青春の影」やビートルズの「For No One」、サイモン&ガーファンクルの「America」。はては「真夏の果実」や「涙そうそう」、Superflyの「愛を込めて花束を」まで、ぱっと思いつくだけでも4,5曲は出てきます。

AmがA7になっているとか、Bbになっている(愛を込めて〜はこのバージョン)など、マイナーチェンジを含めると、さらに無数に存在します。

 

サザン進行

サザン進行
いきものがかりの「ありがとう」のサビ部分は、最後の段以外はほとんどこのまま、サザンオールスターズの「Love Affair」もほとんどこのまま。桑田佳祐は似たような響きの進行を「みんなのうた」や「ミスブランニューデイ」などでも使っており、かなり昔から好きな進行のようです。

CのあとにE7が来て、Amと続く流れは泣かせやすい響きで、日本人ウケしやすい部分です。似たような響きに、井上陽水「少年時代」(CとE7の間にG)や竹内まりや「元気を出して」などがあります。

 

半音下降

半音下降

下降進行ですが半音下降の独特のもの。音楽用語ではクリシェと呼ばれるもので、実際にはAm-AmM7/G#-Am7/G〜となることが多いですが、AmM7/G#はギターでは押さえるのが少々難しいです。

コブクロの「蕾」、藤井フミヤ「True Love」などのサビの一部で登場。J-POP系では曲全体を通して、盛り上がりを落ち着けるための一部として使われることが多く、実際に弾いてみると一度は聴いたことがある響きが得られるでしょう。ビートルズ「Michelle」やレッド・ツェッペリンの「天国の階段」はこの進行の始祖的な位置づけですが、この2曲はド頭の目立つところに登場します。

 

まとめ

今回は、俗に言うカノン進行は敢えて取り上げませんでした。

コード進行の蓄えがたくさんあると、実際に曲を弾く際に次の予想が立てやすくなったり、新しい曲を演奏する際にてこずったりすることがなくなってきます。さらに、曲を自作する人は、この蓄えがいかに多いかが物を言うようなところがあるので、たくさん覚えているほど有利なのは言うまでもないですね。

色んな曲をたくさん弾いて有意義なギターライフを送りましょう!

 
 

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