ギター講座(19)リズムの難関!16ビートシャッフル

今回は最近質問の多い16ビート・シャッフルについてです。

通常のシャッフルは「ジャッカジャッカ」と跳ねるようなリズムで、バウンスやスウィング(こう言うとジャズっぽい用語になりますが)と言うこともあり、8ビートシャッフルを指すことが多いです。

通常の8ビート・シャッフルについてはこちら

ここではさらに難しい16ビートのシャッフルにトライします。

16ビート・シャッフルとは?

16ビートのシャッフルは、1拍に4つの音を弾く16ビートのリズムに”ハネ”を加えます。1拍に2回はねる事になり、速くなると非常に弾きにくいです。

通常(スクエア)のリズム

16ビートシャッフル

16ビート・シャッフルは8ビートのシャッフルに比べてぱっと聴いた感じでわかりにくく、ハネて弾くべき曲をハネないリズム(スクエアとかイーブンとか言ったりします)で間違って弾いている人が少なくありません。しかも弾いている自分でも気付いていなかったりします。

弾き慣れる前に聴き慣れないせいで想像ができず、できているかどうか自分でも判別が付きにくい、これがこのリズムを難しく感じる最大の要因です。

表記

曲頭にこんなマークがついています。

実際の取り方

16分音符が並んでいても実際には右の小節のように取ることになります。こう書くと見にくい上に面倒なので、曲の始めにシャッフルですよという取り決めをして、その曲は原則最後まで、全パートをシャッフルで演奏します。これは8ビートの時と一緒ですね。

16ビート・シャッフル攻略法!

先ほど書いた通り、弾き慣れない以前に聴き慣れないのが取れない原因なので、まず聴き慣れていきましょう。地味ですが一番効果的な練習はこの順番です。

1.16ビート・シャッフルの曲か、ドラムの音を鳴らす(始めは遅いテンポを推奨)
2.聴きながら拍ごとに足でリズムを取る
3.1拍ごとにタッカタッカと口でリズムを刻む、あるいはギターを持って右手だけを動かす
4.そのリズムを維持してコードチェンジの練習

まず1ですが、曲では有名どころでスピッツのチェリーなどがありますが、あれはスピードが速いので、ユーミンの卒業写真、ZONEのsecret baseなどがおすすめ。最近ではドライフラワーなんかもこのリズムに該当します。ドラムの音は出せない環境の方もいると思うので、下に置いておきます。

2、3ですが、リズムを取るのは1拍に1回です。1拍に2回取らないように!これは口で歌ってる分には大丈夫でも、ギターで右手を動かし出すとそれに連動して勝手に2回動いている人が多いので、そうなっていないか注意しつつ進めてください。

ドラム音(下に行くほど速いです)

BPM 70

BPM 85

BPM 100

スピッツ「チェリー」は初心者向けなのか

コードが簡単、しかも知名度が非常に高いせいで初心者用練習曲に挙げられやすいチェリーですが、実際は”BPM100近くの速さでもって16ビートでハネている”という強烈に難しいリズムで演奏されています。全編を4分音符のみで弾くとかであれば確かに簡単なのですが、しっかりと演奏しようとすると相当に難しいです。

この曲の演奏で雰囲気があまり出ないなあと思っている方は、きちんとシャッフルができているか疑ってください。

おわりに

このリズムはぱっと聴いてわからないというところが難しく、結構リズムに敏感な人でないと、通常のリズムとの違いさえわからなかったりします。自分の弾きたい曲がはねているかどうかはドラムを聴くと分かりやすいため、雰囲気がいまいち出ないという時はドラムを聴いてみてリズムをよく掴むようにしてください。これはどんな曲を弾く時も大事ですよ。

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