白い恋人達(桑田佳祐)をギター1本でアレンジしてみた

この時期にしばしば聴く事がある、桑田佳祐氏の「白い恋人達」。今回、この曲のイントロから間奏を経てエンディングまでをアコギ1本でアレンジして弾き語りしたので、動画と解説をこちらにも載せておきます。

この動画で解説もやってるんですが、字に起こした方がわかりやすいこともあるでしょう。曲を通しての1番のポイントになる16分シャッフルについてですが、いまいち分かっていないという方はこちらの記事もあわせてどうぞ。

ギター講座(19)リズムの難関!16ビートシャッフル

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イントロ

原曲はチャーチ系のオルガン。ギターで弾くと素朴な印象に変わります。ここは完全にソロギター仕様。2小節目のD/F#については僕は3弦2fを同時に弾いていますが、有っても無くてもいいでしょう。

1番Aメロ


基本はずっとこのパターンです。動画で言っている通り、ピアノ伴奏の曲をアレンジする際に相性が良い弾き方。始めにコードの高音部も弾くので、低音弦から順番に弾くパターンよりコードの押弦が少しシビアになります。


二周目はこの部分がポイント。後ろに流れるフィルインに近いカウンターメロディを伴奏に入れ込んでいます。これは2番Aでも同じものが流れていて、楽器もより分厚くなっています。

サビ


右手は基本同じパターンの繰り返しでいいでしょう。拍の頭にアクセントが付けられると躍動感が出ます。16分シャッフルがモロに出るのがここで、それは歌も同様。しっかり取れていれば歌おうが弾こうがバウンスできますが、歌ったときにできないケースだと、完全に自分のものになっていない可能性大です。


ちなみに間奏の後の大サビではここのところにキメがあります。「Celebrate〜」と歌っているところで、原曲でも目立つので忘れず入れたいところ。

2番Aメロ


右手の指弾きに軽いストロークが加わります。あまり腕を振らずに、指だけを動かして軽く打ち付けるように弾くと良い感じです。

間奏

曲中で一番難しい間奏。弾き語りだけで十分であれば省略した方がいいでしょう。省略のさいにはコード進行を少し変える必要がありますが、以下のようにするのがおすすめ。この4小節だけにして、これを普通にストロークで弾くとできあがり。

前半:ギターソロ部分


コードを弾きながらメロディを混ぜるという、ジャズ系ソロギターのようなアレンジにしたのがここ。基本的には譜面通りと言うよりもラフにかつメロディラインを繋げる意識を持って弾くこと。コード外の音が鳴ると不協和音にしか聞こえないので適宜ミュートも必要。

出だしはCmaj7なのでほぼ全部鳴らしてもあまり問題ないですが、次のBm7は1弦開放を鳴らさないように、その次のAm7二拍目も右手で上の方だけを弾いて高音弦側が出ないように、Dのところは最難関で、常に左手で押弦しつつ押さえている下の方の弦を同時にミュートしています。

このような弾き方の時は特に自分の音をハッキリ聴いておくことが最重要。自分のギターから鳴らしたいメロディラインが鳴っているのかを明確に聴き取るようにしてください。

後半:スキャット部分


半音下降がところどころにある凝ったなコード進行です。前半二小節は原曲でふわっとした感じになるため、それを表現したく高音域に移動していますが、難しければ普通にオープンコードにしてストロークでやっても良し。ただC#dimはやや強敵。後半に登場するF#7(-13)はベースの音が-13を経由するのでこうしているのですが、普通のF#7でも問題ないです。

2小節目の最後と、ラストのAm7/Dのキメは同じリズムですが、曲中で結構な役割を果たしています。

エンディング


ラストはイントロと同じものを弾いていますが、2番Aと同じく、指弾きにストロークを混ぜています。その分イントロよりは難易度高め。特に「なーみだ〜」と歌いながら入りこまないといけないので余計に難しいです。最後の「イェイ イェイ イェイ」というところは無理して歌わなくてもいいんじゃないでしょうか。高いし。

まとめ

アレンジするとなかなか手強い感じになりました。この手のアレンジの際には原曲のイメージをどこまで再現するか、がキーになってきます。できる限りそれを意識してやるも良し、完全に原曲を捨て去って別物としてやってしまうのも良し。このアレンジは中級者レベルであれば練習にちょうど良いので、良ければ使ってみてください。

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