最高峰テクニック!高速ピッキングを攻略する(1)

YouTubeチャンネル「モリケンのギター部屋」との連動でお送りするエレキギター・レッスンコンテンツ。今回は「高速でのフルピッキング攻略」をお送りします!

フルピッキングとは

フルピッキングはハンマリング、プリングなどを使わず、全ての音をピッキングして弾くこと。速くなるほど難しく、個人的にはエレキギターのソロ弾きでは一番難しいテクニックと感じています。

ピックが引っかかってうまく動かない、力が入って腕がガチガチとか、誰しも経験があるでしょう。今回はその1ということで、まずは一本弦での攻略に焦点を当てます。

基本的なフォーム

ピックの当て方

まずは可能な限り速くピッキングしてみてもらって、ピックの当たり具合をチェック。

理想はピックの先端1〜2mmぐらいが常に当たり続ける状態。これが浅くなったり深くなったりして安定しないと音質や音量にムラが出る上、引っかかって弾けないということになります。

右手のフォーム

同時に必要になるのが右手の安定したフォーム。

・ブリッジに軽く手を置く(ここが支点となる)
・手首よりも先だけを動かす、特に指だけを上下させるような感覚

実際には指が上下することはあまりないのですが、弾いてる自分の感覚としては手首とともに指先が上下している感覚が少しあります。

右手をブリッジに置くことで、パームミュート(ブリッジミュート)が掛かることになるので、ノイズ対策としての機能が期待できます。反面、低音側を弾く際に勝手にミュートが掛かってしまうため、その時だけ若干浮かして対処します。人によってはそのままミュートが掛かった状態で弾いている人もいます。

ピックの角度

ピックの角度はまちまち。斜めにする方が弾きやすいのですが、あまり斜めにし過ぎると音が抜けなくなります。クリス・インペリテリみたいに凄く斜めにしている人もいますが、あまり真似しない方がいい気がしますね。反面、弦と平行だと抵抗が大きくなって難易度が上がります。

ただしブリッジに手を置くフォームを使用すると、親指が反る体質の人でない限り、どうしてもある程度は斜めになります。ディストーションギターの場合は弦をこする音が多少聞こえる方がかっこいいので、意図的に少し斜めに当てている人も多いようです。クリーンの場合は平行にしたほうが音が太くなるので効果的ですが、ノイズ対策が不要になるのでミュートをあまり意識しなくても良いです。

練習の方法

この手の弾き方は瞬間的にならできることが多いため、瞬間的に繰り返しつつ、ロングランができるように徐々に長さを伸ばしていきます。

メトロノームを用意して、16分音符がギリギリ弾けるぐらいの速さに設定します。

まず、1拍だけ弾いて2拍目の頭まで弾いてストップ。これを繰り返します。

安定したら2拍〜3拍〜1小節という風に、長さを伸ばしていきます。

連続で2小節ぐらいまでできるようになると、ずいぶん安定してきているはずです。

注意点

自分が何個音を弾いているか分からない場合は、最後に弾き終わった後に絶対にダウンになっている、というのを目印にすると良いです。(上の練習では「4つ固まりの音+1音」なので、オルタネイトで弾くと絶対にダウンで終わるはず) 練習を続けていると音の個数も正確に把握できるようになってくるでしょう。

速さは限界ギリギリぐらいに設定してください。余裕の速さから少しずつ速く…が練習の王道ではありますが、このやり方はモチベーションが保ちません。積極的に限界値を上げていきましょう!

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