- 2021年11月30日
白い恋人達(桑田佳祐)をギター1本でアレンジしてみた
この時期にしばしば聴く事がある、桑田佳祐氏の「白い恋人達」。今回、この曲のイントロから間奏を経てエンディングまでをアコギ……
アコースティックギターを一番効果的に使う方法、弾き語りのすすめ。第二部は難曲についての対処法を。本質的には練習を重ねて慣れるしかないのですが、ちょっとしたコツのようなものを記してみます。
ソロギターっぽい伴奏で歌うケースとしては、原曲に印象的な伴奏が入っていて、それをそのまま再現したケース、イントロが繰り返され、その上にメロディが乗っているケースなどが考えられます。どちらのパターンでもかなり難しく、これは言うまでもなくギターが難しいから歌も難しいと言うところに起因します。ということはギターが余裕で弾けるようにすれば良い訳です。
あまり指板を見ずに弾ける程度のレベルにまでまず演奏を完成させ、その上でメロディを思い浮かべましょう。ギターが歌と違うメロディになっているというケースも多く、この時点で正確にイメージできるかが完成できるかを左右します。
しっかり思い浮かべられたら少しずつ歌います。ある程度形になった後も、歌の方の完成度を上げようと集中力をそちらに傾けるとつられる事が多く、ギターを弾きながらの歌のイメージ、歌だけでの練習など、片方ずつをすり合わせるように継続的に練習します。
実は一番難しいのがこのパターン。ギターのリズムやアクセントの位置と、歌のリズムがずれているというケースです。これはもの凄くつられやすく、はじめは全然できないと感じることも多くあります。伴奏を弾きながら歌をイメージしにくいのもこのケースです。
「この音を弾いている時にこの音を歌う」といったような、鍵になる音を見つけ、機械的にそこを練習するというものがあります。始めは音楽的ではないように感じますが、慣れてくるとその前後が見えてきて、出来るようになってきます。
ストロークの場合はどんなに複雑なリズムでも右手は一定で動いているわけで、それに頼って一定のリズムを意識します。歌の後ろで別の自分が違うリズムを弾いているような意識が得られたら成功。
あとは、もの凄くゆっくりと練習するという方法も。問題の箇所をゆっくりとすることで、違うリズム同士がちょっとずつ融合していきます。
このケースは一度できてしまえば、歌の方の強度を上げても伴奏は崩れにくく、とっかかりが一番難しく感じます。また弾き語りではなく、バンドでギターボーカルや、バックグランドボーカルを取る際に多く遭遇するケースでもあります。