スタイル別おすすめピック

初心者から上級者にいたるまで、ピックの選択に困るのはギター弾きの習性みたいなものです。

硬さや形、材質などいろいろありすぎるぐらいあるので、楽器店にずらーっと並んでいるのをみて、途方に暮れた人も多いんじゃないでしょうか。

ピックを決める二つの要素

ピックは主に「形状」と「厚さ」の二つの要素で大体のところが決まります。「材質」もけっこう大事な要素だったりしますが、この辺りはマニアックになりすぎるのでここでは扱いません。

形状

主にトライアングル型とティアドロップ型の二種。

一般的にトライアングルは大振りでストローク系に向き、ティアドロップは小回りが効くので単音弾きに向くとされます。

厚さ


名称で記載されてるものは大体上のようになってますが、1.14mmなど、正確に数値で記載されているものも。1mm近いものはかなり厚め。Mediumは0.7mm前後になるかと。薄い方が音がシャリシャリして、厚い方がアタック感が強くなります。

使いやすいピックとは

というわけで、楽器別、スタイル別に分けて、使いやすいピックの種類を解説してみます。

アコースティックギター初心者

セットでついてきたものをそのまま使ってたり、まだピックというものに対する意識も希薄なのが、始めたての初心者。

トライアングル(おにぎり)型

右手のストロークの技術もまだ未熟なので、アップストロークの際、弦に引っかかって飛んで行ったりするなど日常茶飯事です。右手の力をうまく抜いてストロークするのに慣れれば引っかからなくなりますし、音も滑らかで綺麗になりますが、右手を柔らかくするのには経験が必要です。

というわけで、最初は弦に負けるぺらぺらの薄手ピックをおすすめ。少々引っかかっても勢いで乗り切れます。ほんとは力づくでのストロークはよくないのですが、右手の動きを柔らかく軽くするのは、左手のコードに慣れてからでも遅くはありません。

形はトライアングル型なら大振りで落としにくいです。ただし、力を込めて握りこまないように!

ソロを含むエレキギター

ミディアム以上の硬さがおすすめ。アルペジオやギターソロなど、アコギに比べると単音で弾くことが多いので、ある程度硬いピックでないとしなりすぎて弾きにくいです。特にパワーコードの刻みなどは硬さがないとパワー感が不足します。

ティアドロップ型
小回りの効くティアドロップを使う人がおおいですが、特にスタイルの定まっていない初心者〜中級車の方はトライアングル型もいいでしょう。

エレキギター速弾き系

ピックに一番こだわっている層がここ。いうまでもなく硬め小さめがおすすめ。しなりが少しでもあると速さについていかなくなります。形は先端がとがっているほど弾きやすいので、トライアングル型は真っ先に除外。やはりティアドロップ型が定番ですが、リッチー・ブラックモアのようなホームベース型なんかも面白いですね。あまり売ってませんが。材質は滑らかに動き、かつ減りが少ないという理由でナイロン系がいいと思いますが、これは好み次第です。

固い小ぶりピックの定番JAZZ IIIは速弾きに向きますが、カッティングなどは絶望的にやりにくいので、いろんなスタイルをやる人には難しい選択になります。

ストローク、カッティングなど

シン〜ミディアムぐらいがいいかと。ハードだと音が硬くなりすぎ、弦の抵抗が強くなりすぎて難しくなります。アコギには特に言えますが、硬すぎず柔らかすぎずぐらいが適度なコード音を鳴らせます。

エレキのカッティング奏法はキレが命なので、あまり薄すぎても振りに付いてこなくなりいまいち。カッティング多用のギタリストは、ミディアム以上ぐらいがいいでしょう。ちなみに、速弾きとカッティングの混在スタイルの人は、小さめ硬めを選択して、そのままカッティングもできるよう練習している人が多いです。

まとめ

実際には曲中にピックを変えることは普通しないので、一つ選んだらそれで一曲弾くことになります。まずは自分のしっくりくるものを探し出すのが大事。

弾く曲やスタイルによって数種使い分ける人もいますし、この辺はこだわり出すと結構奥の深い分野ですが、そんなにお金も掛からないので、ぜひ色々と研究してみてください。

 
 

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