ギター講座(16) ハンマリング、プリングが使われた有名曲

前節で紹介しているハンマリングやプリング、スライド、チョーキングなどはギターを弾く上で基本テクニックですが、今回はそれらが使われた有名曲を紹介。

講座自体がアコギメインなため、アコギにほぼ全振りした選曲となっていますがご了承を。チョーキングだけはアコギであまりやらないので、含まれていません。

Now & Forever / Richard Marx

有名なアコギのイントロ。ハンマリングとスライドが良い感じで現れていて、弾きこなせると非常にかっこいいイントロです。このイントロフレーズは曲中の随所に登場しますが、イントロ以外でもハンマリング、プリング共に効果的に使われており、完コピを目指すとなかなかの難易度です。

Tears In Heaven / Eric Clapton

アコギを弾き始めた人が結構な確率で「弾けるようになりたい」と挙げる一曲。弾ける人に何か弾いてと頼むと、とりあえずこれを弾く人もやたらと多い、とりあえずな定番曲。

演奏上のポイントは最初の小節のハンマリングとプリング。コード的にはAですが、左手は人差し指で3本をまとめて押さえるフォームを使い、中指か薬指でハンマリングするのが一般的。たまに人差し指〜薬指で普通のAを押さえて、小指でハンマリング、プリングをやる人がいますが、これはセーハが苦手な場合の最終手段にした方がいいです。ちなみに、ド頭の開放弦からの2fへのハンマリングは中指推奨。

その後のE/G#辺りからも押さえにくいフォームですが、6弦を親指で押さえるのも可です。

Good-Bye Days / YUI

トレモロが使われたエレキギターの音が絡んで、独特の存在感を持つイントロ。基本的にアコギはストロークなんですが、小節の頭にハンマリングが登場。Add9を中指薬指で押さえ、ハンマリングは人差し指をおすすめします。

このイントロの一番のポイントは4拍目のウラから入っていることで、小節の頭が非常にわかりにくいこと。アコギだけなら丸暗記すれば済む話ですが、エレキと同時演奏する際にはかなり難しい入り方をしています。しっかりリズムを取りたい場合は、小節頭の6弦開放を弾くときにしっかり小節頭を意識しつつ、足などでカウントを取りながら弾くと良いでしょう。コードはAadd9とDadd9という、YUIの定番であるadd9コード。

この記事を執筆時点(2018年11月)からしてもそれなりに前の曲ですが、今でも人気があり、初心者を中心に弾きたいというリクエストも多くもらう曲です。

ひまわりの約束 / 秦基博


カポ:5f

2010年代以降を代表するアコギの定番曲。秦基博氏の曲全体に言えますが、とにかくギターがむずい。このイントロも原曲のこのフレーズをこのままのキーで弾くとかなり難しいです。カポ3fにして簡単に弾くやり方が出回っているので、そちらでやってる人は多いでしょう。

原曲のように5カポで演奏する際のポイントは、6弦のルート音を親指で押さえられるかどうかです。Fコードが出てくるところは全て親指での押弦です。Bbadd9の部分は人差し指のセーハが必要で、3fへのハンマリングは小指でやります。ちなみにAメロもほぼ同じパターン。

サボテンの花 / チューリップ

原曲はエレキギターですが、アコギでやる人が多いので、他のと並べて紹介しています。指で弾きたくなりますが、実は原曲はフラットピックでのアルペジオ。ピックでやる場合ダウンアップは D-D-U-U D-D-U-U-U がおすすめです。かなり良い練習になるので、気が向いたら試してみてください。演奏の際には3拍目のハンマリングの時点で3弦1fも一緒に押さえてしまい、その後の展開の準備をしておくのを推奨。完全にコードを切り替えるという感覚で演奏します。

曲を聴いていくと、このイントロの先も執拗にアルペジオしており、原曲のように弾き続けるのはかなり至難。ピックの練習には打って付けです。

Hole Hearted / EXTREME


原曲は全弦半音下げ

More Than Wordsの大ヒットで有名なエクストリームの曲。原曲は12弦ギターでさらに全弦半音下げですが、録音はレギュラーの6弦でやりました。

元々超絶テクニックで有名なヌーノ・ベッテンコートの演奏であり、バンド自体もハードロックの世界の人たちなので、この中では異色の一曲にして、難易度も最高です。ちゃんと弾けるとめちゃくちゃかっこいい上にリズム面でも強化が図れて、練習する価値は大あり。7f-5f-0fのプリング後の3fは中指を推奨。最後の小節が激ムズですが、開放弦を弾いている間に次の場所へ移って、よどみなく弾く感覚が必要です。3音ずつ止まってしまわないように注意。

Scarborough Fair / Simon & Garfunkel


カポ:7f

教室代表である森多のアコギのルーツが、このポール・サイモン。他にもハンマリングやプリングが活かされた名曲は数多いですが、今回は有名なこちらをチョイス。1,2弦を中指、3弦を人差し指、6〜4弦を親指という変則スリーフィンガーで演奏します。ハンマリングとプリングが出てくる3小節目では、Gの薬指(6弦3f)は押さえっぱなしにしたまま演奏します。Now & Foreverやサボテンの花にも出てきた同じ動きであり、常套的な動きであることがわかります。

まとめ

ハンマリングやプリングは、アコギではこのようにコードの一部分に混ざって登場することが多いようです。動きにも定番的なものがそれなりにあり、色んな曲をやることで、それらが自分のなかにパターンとして入ってくるでしょう。

ちなみに、エレキではこういう使われ方は少なく、基本的には単音弾きの中でのひとつの奏法として登場することがほとんど。コードの一部分が動いてパチンとハンマリング、プリングをする、そのサウンドそのものがやはりアコギを感じさせます。

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